路地裏メルボルン

フィルムカメラで撮るスナップ写真を中心に、オーストラリア、写真、カメラのことを綴っていきます

Cine Still 800T が魅せるバララットの夜

ran135です。

今回は、Cine Still 800T で撮ったバララットの夜を紹介します。

 

 

バララット


2回⽬のブログで、いきなりメルボルンから外れて、他の街へ。Cine Still 800Tでメルボルン市街を撮影した写真もあるのですが、前回とかぶるので、バララットにしました。

Ballarat at night 2, CineStill800T, Austral;ia

ZM Sonnar 50mm f1.5, Leica M-A

 

バララットはメルボルンから北⻄に105kmほど離れたビクトリア州の地⽅都市です。ゴールドラッシュで栄えた街ということもあり、レンガ造りの古い建物があり、素敵な所です。
友達が、バララットの近くに住んでいることもあり、毎年1、2回、訪れています。去年はロックダウンで年末まで、⾏けませんでした。


ちなみに今回載せる写真も、街⾓の写真で、観光名所を撮ったものではないです。

Ballarat at night, CineStill800, Australia 2017

ZM Sonnar 50mm F1.5, Leica M-A

バララットに来て外せない場所は、ソブリンヒル / Sovereign Hill にあるゴールドラッシュ時代の炭鉱街を再現した所です。写真好きにもおすすめです。おいしい被写体がたくさんあります。写真を撮るなら午後遅い時間帯かなぁ。

バララットの観光に関しては、RnMtravelwithkidsさんが素敵な場所をピックアップしていらっしゃるので、そちらを参考にしてください。ただ、古い情報なので、値段など少し変わってるかもしれません。

rnmtravelwithkids.hatenablog.com

 

Cine Still 800T フィルム


それでは本題、Cine Still 800T です。以下がホームページです。英語しかないようです。

 

800Tungsten High Speed Color Film, 35mm 135/36exp. (ISO 800)cinestillfilm.com


映画⽤のフィルムを C41現像液で処理できる。そう、街の写真屋さんで現像できるのです。とはいえ、街の現像屋さんがなくなってきてるんですよね。僕の場合は、近所の写真屋さんが頑張ってフィルム現像も続けていらっしゃるので、すごく助かってます。これからも、長く続けてもらいたいものです。


すいません、脱線しました。Cine Still 800T に戻りましょう。
実は、僕が何本か⼊⼿した Cine Still 800T は、期限切れかもしれないからと、半額以下の値段で⼿に⼊れたものです。箱がなくケースだけだったので、賞味期限わからず。
だから、感度設定は基本的にISO400、ちょっと、暗いところだとISO640の設定で撮っていました。かなり暗い条件ではISO800です。出来上がってきたネガからすると、きっちり冷凍、冷蔵保存されていたのだと思います。あるいは切れてなかったかも。

 

ネオンがにじむ

 

さて、Cine Still 800T で⼀番、気になったのが、ネオンなどの光が滲むらしい、ハレーションがでる、という話。で、結果は? いや、これほんまに、滲むんですよ。

Ballarat at night 3, CineStill800T, Australia

ZM Sonnar 50mm f1.5, Leica M-A

REGENT, CineStill800T, Ballarat Australia 2017

ZM Sonnar 50mm f1.5, Leica M-A

どうです?滲んでるでしょ。こういうの⼤好き。

2枚目の”REGENT"というのは、映画館です。古い映画館で、建物の中が当時のままきれいに残っていて、それだけでも楽しめました。

 

夜の街にピッタリ 

 

次の特⻑は、増感できること。感度800でも明るいレンズなら、けっこう⼿持ちでいけるのに、3200まで増感できる。素晴らしい。今回は、いわくつきのフィルムなので増感してませんけど。

Ballarat Alley Night, CineStill800T, 2017

ZM Sonnar 50mm f1.5, Leica M-A

上の写真アンダーなんだけど写したかった所は、きっちり出してくれてる。Cine Still 800T, 街の夜の撮影には、凄く⼒を発揮してくれると思います。

Ballarat Station 2, CineStill800T 2017

ZM Sonnar 50mm f1.5, Leica M-A

これは、バララット駅のプラットホーム。切符がなくても勝手に入っていけます。

 

ホームページに 「太陽光での撮影はタングステン⽤フィルターを使うか、感度400ー500で撮影してくださ。」と書いてます。僕は、期限切れかもしれないということもあって、基本ISO 400に設定して昼も夜も撮ってましたが、太陽光でも普通に写ってました。その写真は、別の機会に紹介します。

 

Carl Zeiss Sonnar 50 mm f1.5 ZM


今回、使⽤したレンズもコシナ、ツァイス ゾナー 50mm f1.5。カラーだと、発色が気に入ってます。フィルムの色なのか、レンズの色なのかと、問われると困るのですが、ここは、フィルムとレンズの見事なコラボレーションという事にしておきましょう。だから言ったでしょう、「このブログでは、レヴューはしない!」と。。。(レヴューが書けない?😂)

flower shop 1, CineStill800T Ballarat 2017

ZM Sonnar 50mm f1.5, Leica M-A

点光源のボケの形が汚いですが、この写真では、変なアクセントになっていていいのではと思っています。

table and chair, CineStill800, Ballarat 2017

ZM Sonnar 50mm f1.5, Leica M-A

アイスクリーム屋さんだったと思う。

Ballarat Station 1, CineStill800T 2017

ZM Sonnar 50mm f1.5, Leica M-A

歪みもないしね。バララット駅の跨線橋の階段です。

Ballarat Station 3, CineStill800T 2017

ZM Sonnar 50mm f1.5, Leica M-A

flower shop 2, CineStill800T Ballarat 2017

ZM Sonnar 50mm f1.5, Leica M-A

恒例のボケ写真が2枚。

 

あとがき

 

こうやって、見返すと、"Cine Still 800T" や っぱりいいなあ。値段が高いのが、玉に瑕だけど、メルボルンは日が暮れるのが早くなってきたので、奮発して、夜専用に買いますか。皆さんもどうでしょうか?

今回使用のカメラ、M-Aの話は、またの機会に。

 

 

 

ライカM4と歩くセンタープレイス:メルボルン 【Centre Place, Melbourne】

まえがき 

はじめまして、ran135です。メルボルン在住の日本人です。好きな写真を通して、いろんなカメラ、写真、そして、メルボルン、オーストラリアの事を書いていくブログです。

三日坊主で日記など続いたことがないのですが、写真が好きでflickerがずっと続いているので、その延長で、ブログもやってみようと思い、始めることにしました。フィルムカメラで(少しデジタルも入るでしょう)メルボルンやその周辺、またはオーストラリアを撮った写真を載せていきます。

 

 

センタープレイス 【Centre Place】

 

記念すべき第一回目は、センタープレイスです。メルボルンを代表する路地です。夕方の写真で、路地の両側のお店が閉まっていて、うっすらとグラフィティが見えます。路地は50メートルくらいで、昼間は、カフェやレストランが開いていて、とても賑やかです。

1980年代に再開発されたらしいです。僕は、この狭い路地に連なるカフェ、レストランに座って、コーヒーを飲んだり、朝食、ランチを食べるのが大好きです。Hidden Treasure(隠された宝物)と表現されるように、本当に、隠れ家的な雰囲気が漂っています。

メルボルンに来たらはずせないスポットだと思います。路地の⼊り⼝では、スマホで撮ってる⼈が、結構います。ミラーレスカメラを持った、ストリートフォトグラファーも時折⾒かけます。僕もランチを⾷べてるところを撮られたことがある。

 

 Leica M4, Summaron 35mm f2.8, Ilford XP2 

 

ライカM4

今回あげた写真はM4と歩いて撮った写真です。⽇が暮れた頃から夜にかけての写真です。M4については、多くの⼈が、いろんな 媒体で語っているので詳しいことは、省きます。M4が好きな理由のひとつは、50mm枠が単独で表⽰されるところ。もちろんM2のファインダーが、⼀番シンプルですっきりしていて気持いいのですが。

M4の場合は、35mm枠に135mm枠が表⽰されるが、135mm枠は⼩さいので、さほど気にならない。対して、M4-P以降の50mmと75mmの枠は近すぎてちょっと⽬障りなときがある。
僕もM6で50mm普通に使ってるので、全然撮影に⽀障はないんだけど、それでも50mm枠単独のファインダー⾒ると、「やっぱりこっちがいいな。」と思う。
あっ、それとM3のファインダーは別物だから。枠の形も違うしね。

 

Leica M4, Summaron 35mm f2.8, Ilford XP2

 

ライカはスローシャッターに強い???

今回あげた写真のように、⽇が暮れかける時間帯から夜にかけて、フィルムカメラ使うなら、ライカM型が、⼒を発揮する。手持ちでもスローシャッターが結構いけるという。息止めて、静かにシャッター押せば、結構いけてる。

 

Leica M4, ZM Sonnar 50mm f1.5, Ilford XP2

 

この時間帯だと⼈がほとんどいないので、三脚使って、じっくり撮影できます。しかし、それでも⼿持ちで撮る。ライカはスローシャッターにロマンがある。あの、スローシャッター切った後に、⽿元で聞こえるバネの⾳に快感を覚えるのは、僕だけではないはず。みんなやってるよね、家で、空シャッター切って、悦になって。僕は、空シャッター切って、楽しむ事もあるが、ちゃんと実戦でも楽しんでるからね。みんなも、フィ
ルムライカを持って路上に出て⾏きましょうね。

けれど、シャッター音聞いてニタニタしてるのって、、ちょっと変???写真の本質か
らずれてる ??

 

Leica M4, ZM Sonnar 50mm f1.5, Ilford XP2

 

ライカが、スローシャッターに強いと⾔っ⽮先に、ピントが甘くて、ブレた写真載せてます。。

⾃分が気に⼊れば、ピンが甘くてもブレててもいいんです。尊敬する写真家の⽅々も、ブレ写真撮ってたから、いいでしょ。。。

 

今回のレンズ

使⽤レンズはコシナ ゾナー50mmとニッパチズマロン。
世界中、いろんな⽅々が詳しいレヴュー書かれてますから、あまりこのブログでは、レヴューみたいなことは書かないと思います。僕の偏った感想を書いていきます。

ゾナー、僕は好きです。路上スナップでは、きっちり写る。耐逆光性もいいし。そして、何よりも⼩さい。僕は、⼤きいレンズはあまり好まないので、ゾナーの様な⼩さいレンズは大好きです。90cmまでしか寄れないとか、フォーカスシフトとか、欠点はあるが、写りが気に入っているので、その欠点も許しています。
ズマロンf2.8、これも⼩さくて凄くいい。ライカの35mmレンズはこれくらいのサイズが⼀番ボディーとのバランスがとれてると思ってます。
写りは、問題ないでしょう。以外と逆光にも強いし。街灯の回りに出る柔らかなハロ、いい味でてませんか?
しかし、このレンズも⾼値で取引されるようになりましたね。以前は、ライカをはじめる⼈にも⼿が出しやすい値段だったのに。

それから、無限ストッパー、僕はない方が好きなんだけど、家で、遊んで、ニヤケルには、とってもいい機能です。

 

Leica M4, ZM Sonnar 50mm f1.5, Ilford XP2

 

Leica M4, Summaron 35mm f2.8, Ilford XP2

 

何とか、一回目のブログ書き終わってホッとしています。マイペースですが、頑張って続けていきますので、これからも、よろしくお願いします。

ran135