路地裏メルボルン

フィルムカメラで撮るスナップ写真を中心に、オーストラリア、写真、カメラのことを綴っていきます

Kodak Retina llc と散歩

毎度、ran135です。

メルボルンはちょっと春らしくなってきました。写真好きにはとてもいい季節。花も至るところに咲いてきています。

いろんな所へ行き、ブラブラしながら写真撮影したいのですが、メルボルンはロックダウンの制限で仕事以外は半径5km 以内しか外出できません。最近はそんな単調な生活に嫌気がさしてきてます。

 

レチナ追加購入

さて、今回はコダックレチナIIcと一緒に散歩。前回、ちらっと書きましたが、距離計に連動しない広角35㎜、あるいは中望遠80㎜を付けっぱなしにして撮影することを目的に追加。

 

leica-format.hatenablog.com

 

オーストラリアはカメラの中古店が少ないことに加え流通している中古カメラの数も少ない。予想通り中古店にはない。。

そこで、eBayの登場なんだけど、オーストラリアのeBayに出てくる物品のほとんどが、購入後に調整、はたまたオーバーホルが必要な物がほとんど。だから、相場よりかなり安い物件を探すことになります。オーストラリアは10%の輸入税が物品と郵送料に掛ってくる為、割高になるので却下。

今回競り落としたレチナIIcはオーストラリアドル$50(日本円4千円ほど)から落札開始。ボディーはかなり使い込まれているがレンズは綺麗で、完動品という事。出品者もカメラのことわかっている人らしく、これに目を付け最終日にどうなっているのか確認。誰も入札無し。それで、60ドルを上限に入札。仕事が終わってチェックすると、入札者なくあっさりと落札。送料合わせて60ドル(5千円弱)。

Kodak Retina IIc

届いたレチナIIc、外観は汚い。レンズは綺麗。シャッターもスローまで大丈夫そう。驚いたのは、ファインダーが暗くて見にくい。最初、曇っているのかと思った。

すぐにモノクロ1本入れてテスト撮影。問題なし。ただ、ファインダーは暗くて結構苦労した。

そこで、知り合いのカメラの修理人さんにファインダーの掃除、ついでにシャッター調整をお願いした。先日すべて調整し終えて、戻ってきたんだけど、ファインダーはもともと暗いそうだ。レチナIIICは結構明るくて見やすいんだけど、やはり最終型という事で、改善されたのかな。

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Kodak Retina llc & lllC

露出計がついてる方がレチナIIIC。ファインダーが大きいので大窓と言われている。IIcは小さいので小窓。

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Kodak Retina IIc with Xenon 80mm

しかし、でかくなるなあ。レンズの蓋も閉まらないし外付けファインダー必要だし。コンパクトさが台無しに。フィルター径は58㎜ですごく大きい。僕の手持ちのレンズでは一番大きいフィルターサイズ。これを首からぶら下げるのは、ちょっと勇気がいるな。ちなみにIIcは50㎜のファインダー枠だけなのですが、大窓のレチナIIICは、35㎜、50㎜、80㎜の3種類のファインダーが入っています。

Schneider Xenon 50㎜ f2.8

この見た目のごつさに気後れして、まずは標準のクセノン50㎜f2.8を付けて散歩。「最初の購入目的と違うじゃないか!!!」と突っ込まないでね。

春なので、カラーフィルムで花を撮ってみました。フィルムはKodak Ultramax 400です。

blossom, Kodak ultramax 400 Sep 2021 Hawthorn

実は、この木の名前知らないんですよ。桜の一種だと思うんだけど。この時期メルボルンではよく咲いています。

daisy 2, Kodak Ultramax 400 Sep 2021 Hawthorn

 

cape daisy, Kodak Ultramax400, Sep 2021 Hawthorn

Daisy(ヒナギク)この時期からいろんなところで咲いています。水がほとんどいらないので、たくさんの家の庭や軒先で見かけます。よく撮る被写体です。

orange, Kodak Ultramax 400, Sep 2021 Hawthorn

この花は、多分Calendura(カレンデュラ)という花だと思う。皮膚にいいハーブとして、たまに家で使うのですが、それは乾燥した花なので、これがカレンデュラの花かはちょっとわかりません。

フィルムに傷が入ってるんだけど、現像の時かな?それともカメラのせい?そこで前回のフィルム見たけど傷が入ってないので現像の時かな。もしかして、分解修理したから?

また、テスト撮影兼ねて撮りに行かないと。こういう所は、フィルムカメラのマイナス点ですよね。

Hawthorn(ホーソン)

花もホーソンで撮ったのですが、あと3枚ホーソンで撮った写真。

このホーソンという街は、お金持ちの街なんだけれど、大学のキャンパスがあり、学生街の雰囲気もあり、素敵な街です。コーヒーのおいしいお店も増えてきたし。

stadium, Kodak ultramax 400 Sep 2021 Hawthorn

red wall Kodak ultramax400, Sep 2021 Hawthorn

book shop, Kodak ultramax 400 Sep 2021 Hawthorn

これもKodak Retina IIc、Xenon 50㎜f2.8、Kodak UltraMax 400で撮影。

クセノン50㎜f2.8もf2に負けずよく映るレンズですね。すごく小さいのにきっちりと仕事はこなしてくれます。

夜の写真は手持ちで、解放、スローシャッター1/8。手振れの影響もあるのか、ピントは甘いけどね。

このReadingsという本屋さん、メルボルンにいくつか店舗があります。オーストラリアは、ここ10年から15年ほどで、個人経営の本屋さんはほとんど暖簾をおろしてしまいましたから、数少ない生き残りの本屋さんです。ロックダウンも乗り越えて頑張ってもらいたいです。

レチナ追記

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Kodak Retina IIc with Curtar Xenon 35mm f4

35mmを付けた姿。80㎜同様でかい。プラケースに入っている小さいレンズが、50㎜f2.8。ホント小さい。ちなみにF2バージョンもf2.8とサイズは同じです。

外付けファインダーは35㎜と80㎜に対応。パララックスは、手動で合わせられます。

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Kodak Retina IIc & Lomo LC-A+

LC-Aと比べると軍幹部の分だけ高くなって、横幅もすこし大きくなった感じ。しかし、レチナのこれくらいのサイズの方がホールディングしやすい。これ以前のレチナはもう少し小さいみたい。

手に入れて使ってみた2台のレチナ。どちらのレチナも使えるクラッシクカメラとして、お勧めです。操作する楽しみがあるうえに、よく写るし、飾っても絵になる。交換レンズはカメラ好きの人以外はあまりお勧めしません。

それと、気軽にスナップするのには向いてないかな。露出を固定して、ゾーンフォーカスを利用して撮っていくというのもありだけど、50㎜レンズがメインになるだろうから、広角より少し気を使うかも。でかいの我慢して、35㎜を付けて、外付けファインダー使って撮っていくというのもありかな。

レチナという素敵なカメラを手に入れてウキウキなのですが、防湿庫の中に鎮座しているカメラ、レンズを見ると、少しばかり顔が引きつっているのがわかる。2年前に断捨離したのに。。。

 

最後まで、読んでくださってありがとうございます。