路地裏メルボルン

フィルムカメラで撮るスナップ写真を中心に、オーストラリア、写真、カメラのことを綴っていきます

Kosmo Foto (コスモ フォト)Agent Shadow 400 のフィルムをゲット

毎度、ran135です。

 

エリザベス女王2世の崩御のともない、喪に服すということで、イギリスの全サッカーの試合が延期になりました。すごく楽しみにしていた一戦があったのに残念。

オーストラリアの方は9月22日が休日になりました。僕は、仕事に出るのか、休みになるのか、まだわかりません。

サッカー観戦がなくなったので、週末は家族で、「おくりびと」を久しぶりに観ました。先日、「おくりびと」のテーマ曲聴いてたら、見たくなった。大好きなんですよ、あの曲。久石譲さん、天才です。

 


www.youtube.com

 

前置きは置いといて、本題に入ります。

コスモフォトの新しいフィルム。

 

 

新しいフィルム

パッケージがお洒落なフィルムですね。

これは、イギリスのコスモフォトさんが発売したISO400のフィルム。

前回発売されたのは、ISO100で、箱に宇宙飛行士が印刷してあって、ちょっと謎めいていて、かっこいいのか、怪しいのか、なんともいえないデザインでした。僕は使ったことないんだけど。ISO100はあまり使わないから、買いそびれました。

 

今回のISO400のデザインは、かなりカッコいいと思う。男のシルエット姿。映画のワンシーンを切り取ったようで、箱だけで、写欲を駆り立たせられる。

それにネーミングがいい。[ Agent Shadow ]って、これこそ怪しげで、謎がありそうで、なんかそそられるネーミングだと思う。

 



どんなフィルムなのか

このフィルムの特徴は感度をISO6400まで上げられること。だから、この増感現像の結果としてハイコントラストなネガになり、シャドーが潰れるから、[ Agent Shadow  ] なのでしょう。もちろん、粒子も荒れる。

kosmofoto.com

 

これって、「プロヴォーグ」の中平卓馬、森山大道、高梨豊、になれるってこと?と言う冗談はおいといて、実はこのフィルム、「 フィルムノワール 」と言う、1940年から1950年に作られたハリウッド映画のジャンルを意識しているようです。

 

フィルムノワール

そうなると、「 フィルムノワールって、なんぞや?」って事ですね。

僕の中ではハンフリー•ボガード等渋い男優に帽子、それに夜と闇と言ったイメージを持っていました。

これらも当たっているのですが、その当時の都市を舞台にした犯罪映画を差すようです。ハードボイルドの主人公にからまる謎の女が登場するのも特徴らしい。

 

https://www.realclearlife.com/wp-content/uploads/2017/09/film-noir-14-0919.jpg

  The Big Combo(1995年) という映画のワンシーン

 

そして、映像的には光と影を強調したハイコントラストな画像が使用されていて、他のハリウッド映画と比べると、黒々している。そして、フランス語の黒が「ノワール / Noir 」なので、この「 フィルムノワール 」と言う定義がフランス人によって作られた。

このハイコントラストな映像はドイツから亡命してきた映画制作者の影響のようです。

やはり、戦前のドイツはカメラ、レンズを含め、映像技法の方も、他の国々よりも進んでいたようですね。

 

このスタイルは、その後、フランス映画などにも影響を与えたり、また、Neo Noir (ネオノワール)としてフィルムノワールの影響を受けた映画が製作され続けています。

 

どんな写り

それでは、コスモフォト、[ Agent  Shadow ]の話に戻ります。

海外のブログでは、既に、いくつかレビューが上がってきてます。

それによると、ISO400では普通に写る。だから、コスモフォトの作例は撮影や現像方法が関係しているのではないかと。

 

casualphotophile.com

 

だから、やり方によっては、コスモフォトの作例のような写真が撮れるから、そういった遊びができるフィルムと言うことですね。そうは言っても、どのモノクロフィルムでも、現像処理でいろんな事にチャレンジできるんだけどね。

 

元フィルムは何

それでは、この[ Agent Shadow ] は、どのフィルムがベースになってるのか?

「150年の歴史と経験をいかして作られた」と言うことなので、イルフォードかケントメアではないかと。あるいは大穴でAgfa かも。

 

austerityphoto.co.uk

 

Japan Camera Hunter によると、イルフォード Pan400が有力候補だそうだ。ちなみに、JCHのレビューは増感した画像ものせてあるし、カッコいい写真があるので、見て損はないと思います。

JCHのべレミーさんは、日本の中古カメラ店で下積み修行された経歴の持ち主です。日本在住で, ライカM6とズミクロン35㎜F2アスフェリカルの愛用者です。彼は、アナログ写真とアナログカメラの復興に、JCHのサイトを通してかなり貢献されていると思っています。

JCHの発売しているストリートパン400と言うフィルムもあります、2本買ってあるから、使わないと。

 

www.japancamerahunter.com

 

行け 撮影に!街へ出ろ!

そう、後はフィルムをカメラに入れて、外へ出るのみ。

だけど、まだ未現像フィルムが2本放置状態なので、「それをまず現像しないと。」と思うと、躊躇してしまう。

 

昨日は、息子と嫁がシティの方へ行きたいというので、僕もカメラ持って着いて行ったのですが、入れたフィルムはカラーネガとXP2で、どちらも街の現像屋さんで気軽にお願いできるフィルム。未現像フィルムが増えていくのにびびったか?

ま、デジタルという選択肢を選ばなかっただけでも、いいでしょう。

 

それより、Agent Shadowを感度400で使うか、それとも、いきなり高感度で夜の街を切り取っていくのか、どっちにしよう。