路地裏メルボルン

フィルムカメラで撮るスナップ写真を中心に、オーストラリア、写真、カメラのことを綴っていきます

フィルム写真事情 メルボルン 2023年7月

毎度、ran135 です。

 

なでしこジャパン、決勝トーナメント進出おめでとうございます。なでしこのサッカー、マジでいい。代表チームとしては完成度が高い。森保ジャパンよりも高い。強豪国とやってどういった戦い方するのか、すごく楽しみだ。

しかし、開催地オーストラリアでも盛り上がってないけど、共催国ニュージーランドでも盛り上がってなさそう。なでしこ対コスタリカ戦、スタンドガラガラだったぞ。

オーストラリアのマチルダ(女子サッカーチームの愛称)は第2戦、負けたので、崖っぷちにたたされている。開催国が予選通過しないと盛り上がらないよな。

 

さて、今回はメルボルンのフィルム写真についてです。

フィルムの値上がりがあり、日本のブログの方々でもフィルム写真の将来はあまり明るくないような感じで書かれていますね。

それでは、ここメルボルンではどうなのか。

イルフォードのカラーフィルムは使い捨てカメラと同じフィルムのようだ。
コダックゴールドは15ドルくらいに値上がりした。

メルボルンに新しいラボ?

先日メルボルンに行った時、普段通らないチャイナタウンのアーケードに入ったら、ラボを発見。店の中にはなんかかっこいい黒い一眼レフがある。店の名前はHailde express.。ちょっと中に入ってみた。

www.halideexpress.com

「店は忙しい?フィルム写真の状況どう?」と聞いてみると、現像機に流すために準備してあるフィルムを2本づつ付けたシートを指して、「店開けてからずっと現像機は動きっぱなし。」と言われた。7枚のシートがあったのでこの後14本現像するようだ。そして、これが昨日現像プリントしたもの。満杯の箱を見せられた。忙しいようだ。

 

ちなみにこの店の本店がコリンウッドにある。2店もあるということは、フィルム現像の需要もあるのだろう。因みに新しくできたラボでもないようだ。

www.halidesupply.com

 

 

常用しているラボでは

いつも利用している近所のラボは、2ヶ月に一回くらいのペースで行くのだけれど、コロナ前くらいからいつ行っても忙しい。去年くらいから更に忙しそう。店員も増えた。忙しいか聞いてみると、ここも現像機は開店から閉店まで動きっぱなしだそうだ。最近、僕が行った時も現像機に流すために準備されたフィルムの付けられたシートが4~5枚おかれてあった。

この他にもメルボルン界隈には僕が知っているだけで7店のラボがあるんだけれど、閉店したところはないから、まだフィルムの需要はあるのだと思う。

 

中古カメラ店の話

そして、行きつけの中古カメラ店へ久々に行ってきた時の話。今年買ったフジのデジタルカメラシステムに使った資金を少しでもリカバリーするためにカメラを売りに行った。

そこで聞いたのは、中判カメラの動きは堅調だがニコン等の日本製一眼レフカメラは動きがかなり鈍くなったそうだ。逆に中判カメラは今でも動きがいいそうだ。さらにバイテン等の大判カメラも入荷するとすぐ売れるらしい。

フィルムは中判はローライ、35mmはレンジファインダーカメラだけにしようかなと思案中

理由はフィルムの値上がりが影響しているのではと。どうせフィルムに高い金使うなら、より良いクオリティの写真が撮れる中判、あるいは大判カメラで撮ろうということらしい。量より質と言う事か。

それから、若者には、日本製のコンパクトカメラ、あとは使い捨てカメラが人気で、それが理由でラボが忙しいのではと話されていた。

 

フィルムの値上がり

日本でもフィルムの値上がりがかなり取り上げられいるが、ここメルボルンでも同じ。かなり値上がりした。今年の初めと比べると、コダック製品は3ドルから4ドルくらいの値上がり。イルフォードは1ドルから2ドルくらいの値上がり。

イルフォードHP5+とFP4+は箱とケース無しで割安で売られているので助かる

そして、コダックの安いカラーネガフィルムはすぐ売り切れてしまう。だから、ずっと品薄状態。ポートラ等のちょっとお値段の張るフィルムは売り切れにはなっていない。しかし、今回の値上げで、コダックウルトラマックス400が18ドルくらいになった。これの影響を受けてか、未だに在庫を置いている店がある。

僕が思うに、今フィルムで遊んでいる人にとっては15ドルまでが気楽に使えるフィルムの値段ではないのかなと。

更に付け加えると、ラボの現像代も値上がりしたし、なんといっても、インフレで全てのものが値上がりしたから、みんな値段に敏感になってきているのかなと思う。

 

フィルムの将来

こればっかりはわからないよね。モノクロは自家現像が出きる限りは残っていくと思う。銀塩プリントは紙次第だろうな。なくなることはないと思うけど。

まだ使ったことのないフィルム

カラーネガは、今の若い世代次第じゃないかな。使い捨てとかコンパクトカメラだけで遊んでいるんなら、あんまりブーム(?)も長続きしないような気もするけど。今のところ、メルボルンに関しては、フィルムの人気はそこまで落ちていないようだから、フィルムファンは心配しなくてもいいと思う。

 

僕個人に関しては、今までのようにフィルムでも撮っていくけれど、デジタルも積極的に使っていこうと思ってます。これは別に、フィルムが値上がりした事が理由じゃなく、少し自分の写真を変えていこうかなと去年くらいから考えていたのが、大きな理由。変えていくというより、街のスナップ以外に風景写真をもっと取り入れていこうかなと。

 

今回は、長かったな。最後まで読んでくださった方、お疲れさまでした。

 

あ、月曜日、なでしこジャパン頑張って下さい。