路地裏メルボルン

フィルムカメラで撮るスナップ写真を中心に、オーストラリア、写真、カメラのことを綴っていきます

イタリア製フィルム、フェラーニアP30を使う

毎度、ran135です。

 

日本はゴールデンウィークでしたね。そんな中、石川県に地震があったようで、被災地の方々、被害もかなり出ているようで、大変そうですが早い復興を願っています。日本の政府にはきっちりと対応してもらいたいものですね。

2週間ほど前に「すずめの戸締り」を劇場で見たこともあって、「やはり日本は、地震の多い国だなあ。」と改めて感じています。ところで、ここメルボルンのあるビクトリア州も数年に1回くらい地震があります。

 

さて今回は、去年の年末に手に入れたイタリア製フィルム、フェラーニアP30の試写です。カメラは、ニコンFにレンズは非AIニーコール50mmF2です。

 

ニコンFとフェラーニアP30

さて、イタリア製フィルム、フェラーニアP30とは何ぞや?

ISOは80なので、粒子が細かいことは想像できるのですが、公式ウェッブサイトには、「ほとんど粒子は見えない」と表記されてます。しかも、銀の含有量が高くコントラストの高いネガができるらしい。これは面白そう。

 

それよりも、僕の心を揺さぶったのは、「20世紀中期のイタリア映画の巨匠が好んで使ったフィルムがP30」という事。僕の好きな、フェデリコ•フェリーニ、ヴィットリオ•デ•シーカも使っていたということだ。

好きな映画はたくさんあるけれど、フェリーニの「道」「81/2」とデ•シーカの「自転車泥棒」「終着駅」は絶対その中に入ってくる。どれもいい映画だけど、特に「道」は音楽も最高だし、お勧めです。

 

そんなイタリアの巨匠が使っていた映画用フィルムを静止画用フィルムにして1958年に発売されたのですが、2010年には製造中止。そして、2017年にリバイバルされて、市販再開されているのが、今のフェラーニアP30。

 

とまあ、こうやって書き出していくと、「なんて素敵なフィルムなんだ」と思われるかもしれない。

しかし現像後のネガを見て、「あれ、露出間違ったか?それとも現像しくじったか?」と焦るくらいにシャドーのディテールが怪しいカットがある。そして、スキャンしてわかったのが、他のモノクロフィルムと比べて、露出をちょっと外すと、後でつぶしが効かないようだ。露出が合ってるカットも、コントラストの高い条件で撮った被写体は、コントラストが強すぎて、スキャンが大変。ということで、テスト用の最初の一本は散々な結果に終わった。

とは言うものの、25枚はスキャンできたので悪い確率ではないのかもね。普通はスキャンをあきらめるカットが1~3枚くらいだから、いつもより使えないカットが多かったということか。

 

フェラーニアP30、ニコンF50mmF2非AI エルサム 2022年12月撮影

はい、ニューFM2でも同じことしてました、、、

 

フェラーニアP30、ニコンF50mmF2非AI エルサム 2022年12月撮影

下に川が流れてます。その川に沿ってトレッキングコースがありますよね。

ケントメア100、ニコンFM2n、ニッコールAI24mm、エルサム 2022年12月撮影

この写真だけニューFM2と24mmにケントメア100の組み合わせ。

 

フェラーニアP30、ニコンF50mmF2非AI エルサム 2022年12月撮影

 

フェラーニアP30、ニコンF50mmF2非AI エルサム 2022年12月撮影

物置・倉庫として利用されてるようです。

 

フェラーニアP30、ニコンF50mmF2非AI エルサム 2022年12月撮影

このフィルム感、好きです。

 

フェラーニアP30、ISO80と低感度だけれど、日中のピーカンの光より、曇りの方があってるかも。コントラストの高い被写体は、撮影後に苦労すると思います。

他にも、メルボルンで撮影した写真があるので、それは次回にでも。